先日、検診の結果、「腎臓石灰化」と判定されてしまいました。
えっ、石灰化って何?いきなり石灰化と言われてもどうしろと??
よくわからないので、1年後の検診に向けて、ちょっと調べてみました
腎臓の石灰化とは
腎臓の石灰化は、腎臓の中に結石ができる前段階として表れる症状を指します。
腎臓の中に、カルシウムが過剰にある等の理由で
カルシウムが腎臓の壁に付着してしまっている状態にあります。
腎臓の機能について
腎臓は老廃物を排出したりする大切な臓器です。
・ 不要物や水溶性の代謝物を尿中へ排泄する。
・ 水の再吸収により尿量の調節する。
・ ビタミンD3の活性化を行う。
・ レニン₋アンギオテンシン₋アルドステロン系による血液量の調節を行う。
・ 血液成分である赤血球の数を調節する。
なぜ腎臓が石灰化するのか
腎臓石灰化の症状は
腎臓の石灰化が見つかったとしても、腎臓結石と異なり、症状はほとんどありません。
放置したからといって重大な病気に発展する可能性は非常に少ないことが一般的とされています。
ただ注意しておかないといけないことは、石灰化がこの後の腎臓結石をはじめとする腎臓疾患につながる可能性があるとことです。 腎臓結石が起きると激しい痛みを伴うことを考えると、放置しない方がよいと捉えた方がいいのかもしれません。
腎臓石灰化の治療法は
治療法は、食事療法で治療していくことになります。
①腎臓の石灰化の改善には、シュウ酸の摂取を控える
シュウ酸が含まれているものとして、ナッツ類、大豆や大豆製品、チョコレート、コーヒー、ほうれん草、
お茶 (玉露、抹茶、煎茶、番茶など)などがあります。
夜食などの間食も、腎臓の石灰化に悪影響を及ぼすので、控える必要があります。
また、リンのとり過ぎも腎臓の石灰化に悪影響を及ぼすとされ、リンを多く含むものとして、
肉や魚、卵、乳製品、豆類などたんぱく質の多い食品が挙げられます。
②同じ姿勢にならないようにする
仕事をしている方の中には1日中デスクワークという方も多いのではないでしょうか?
座りっぱなしなど同じ姿勢を何時間も取り続けていると、 首や腰に負担がかかるだけでなく、
カルシウムが腎臓等に付着しやすくなります。
なので、適度に体を動かす習慣をつけておく必要があるのです。
定期的に立ち上がって、ストレッチを行うなど簡単な動作でよいので行うことをおすすめします。
シュウ酸について
シュウ酸は人体にとって、栄養素というよりも老廃物です。
シュウ酸は、カルシウムと結合して石灰化、結石を引き起こすといわれています。
シュウ酸を摂取する際の工夫
シュウ酸を摂るにあたり、以下3点について気をつけるとよいです。
①茹でて減らす
シュウ酸は人体にとって、栄養素というよりも老廃物です。
シュウ酸は水溶性であり、茹でて調理することで含有量を減らすことができます。
特に含有量の多いほうれん草は、3分間茹でるとシュウ酸の除去率が37~51%になるそうです。
また、ほうれん草は、おひたしにするとシュウ酸のおよそ半分が喪失すると報告されています。
②カルシウムと一緒に摂取する
シュウ酸の多い食べ物を摂るコツのひとつが、カルシウムと一緒に摂ることだ。
シュウ酸をカルシウムと一緒に摂取すると吸収を抑えられると報告されています。
腸内でシュウ酸とカルシウムが結合して吸収されずに便として排出されます。
③クエン酸を摂取する
クエン酸は、シュウ酸とカルシウムが結合するのをおさえてくれます。
※クエン酸を多く含む食品:みかん、レモン、グレープフルーツ、酢、梅干しなど