人間ドックや健康診断で、飲酒しないのに肥満でもないのに「脂肪肝」と判定されました!

先日、検診の結果、飲酒もほぼせず、肥満でもないけれども、「脂肪肝」と判定されてしまいました。
この脂肪肝ってどうしたら改善するんでしょうかね。

そういう訳で、1年後の検診に向けて、ちょっと調べてみました。

目次

脂肪肝とは

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が多く蓄積された状態のことを指します。
一般的に肝臓の細胞の5%以上に脂肪が溜まった状態を指します。 症状が出ることはありませんが、場合によっては脂肪肝→肝炎や肝硬変・肝がんへ進行してしまうことがあり、薬物による治療や食生活の改善等が必要になってきます。
※脂肪肝のうちアルコールや薬剤・遺伝子疾患などが原因でない脂肪肝のことを「NAFLD(Nonalchohlolic fatty liver)」といいます。
※脂肪肝(NAFLD)からの肝がん発生率は1年で1000人あたり0.44人です。
そのため「脂肪肝でも放置で大丈夫」と考えるのは非常に危険で、「体のサイン」と受け止めて治療することが重要です。

脂肪肝の原因は

脂肪肝になってしまう原因は、ざっくりと以下です。

  • 生活習慣の乱れ(脂質、特に飽和脂肪酸やコレステロールのとりすぎ、運動不足など)
  • アルコール摂取しすぎ
  • 肥満
    脂肪肝は肥満人口の増加とともに増加しており、男性の有病率が32~41%、女性で9~18%といわれている。
    男性の方が多い傾向にあり、小児でも4~10%は脂肪肝であるといわれている。
    また、 実は肥満でない方も7~20%は脂肪肝であるいわれている。
  • 副腎や下垂体・甲状腺ホルモン異常など

脂肪肝の症状は

脂肪肝(NAFLD)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に、特徴的な症状や身体的な所見はありません。

脂肪肝の改善方法や治療は

脂肪肝の多くは生活習慣の見直しがもっとも大切です。

ビタミンEを摂取する
 ビタミンEは、抗酸化作用があり、脂肪肝に関連する肝細胞の酸化ストレスを軽減することができます。
 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者に対して、ビタミンEの摂取が肝臓の炎症や線維化の改善に
 効果的であることが複数報告されています。 例えば、2010年の研究結果によると、
 ビタミンEを400 IU/日を6か月投与することで、脂肪肝が有意に改善していることがわかっています。



コーヒーを飲む
 研究結果から、コーヒーを飲むことによって、脂肪肝になるリスクは30%程度減少することがわかっています。
糖尿病治療薬を服薬する
 色々な研究結果から、脂肪肝治療に有用であることがわかっています。
肥満の方は体重を落とす(減量する)
脂質である飽和脂肪酸の摂取量を減らす
 牛や豚の脂肪やバター、マーガリンなどの動物の脂肪に多く含まれます。
 飽和脂肪酸はコレステロール値を上げる効果があり、脂肪肝に悪い影響を与えることがわかっています。
脂質である不飽和脂肪酸を積極的に摂取する
 オメガ-3系(EPA・DHA)、オメガ-6系、一価不飽和脂肪酸などがある
  → オメガ-3系:魚介類や亜麻仁油などに含まれる
  → オメガ-6系:大豆油やとうもろこし油などに含まれる
  → 一価不飽和脂肪酸: オリーブ油やアボカド油、ナッツ類に多く含まれる

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